生コンクリートとはコンクリートが固まる前の状態のことを生コンクリートといいます
みんな省略して生コンっていうよ
ここでは主に外構エクステリアで使ってる生コンクリートの話をするよ
コンクリートといってもいろんな種類や配合や使い場所があります
生コンクリートは業者に手配するか、もしくは人力で練る方法があり、使用量や場所によって違います
コンクリートの種類
- 暑中コンクリート 気温が高く急激な乾燥の恐れがある時期に使用するコンクリート
- 寒中コンクリート 凍結の恐れがある時期に使用するコンクリート
- 舗装コンクリート 道路など耐久性が必要な場所の使用するコンクリート
- 高強度コンクリート ビルなど強度が必要な場所に使用するコンクリート
- 水中コンクリート 水中に使用するコンクリート
いろいろ種類がありますが外構エクステリアで気をつけるのは暑中コンクリートと寒中コンクリートのみです
暑中コンクリートと寒中コンクリート
暑中コンクリート
暑中コンクリートというコンクリートがあるわけではなく、気温によって呼び名が違います
気温が25℃を超える時期に施工するコンクリートで対策をとらないとヒビ割れなどの原因になります
暑中コンクリートの養生
養生期間中は湿潤状態を保つ
打設後に日光や風を防ぐため散水したり日光はできれば避けるようにする
寒中コンクリート
寒中コンクリートとは4℃以下になる時期に施工するコンクリートのことです
対策をとらないと凍結などの恐れがあり耐久性のわるいコンクリートになります
寒中コンクリートの養生
温度を5℃以上保つようにジェットヒーターなどで温度管理する
乾燥にも気をつける
冷気を避けるためできるならばシートなどを使って避ける
凍害防止するための「防凍剤」というものがあります
コンクリートの養生期間が必要
時期にもよりますが生コンクリートの打設後には養生期間が必要です
この養生期間は大切なことなので無視しないようにしましょう
平均気温で期間が異なる
平均気温が10℃以上20℃未満は6日以上、20℃以上は4日以上必要と言われており、時期にもよるものの最低でも3日は置く事が望ましいとされています
置く期間を待たずすぐに型枠を外してしまうとコンクリートのひび割れ欠けの原因になります
生コンはどこに使われる?
生コンは建物はもちろん外構エクステリアの庭作りにも多く使われます
庭でよく使う個所といえば、コンクリート基礎です
例
- カーポートの基礎
- ブロックの基礎
- 門扉の柱の基礎
- 機能門柱の基礎
この他にもコンクリート基礎が使われていますし、基礎以外でも使われています
例
- 土間コンクリート駐車場
- 物置の下土間
- RC擁壁
- アプローチ
- 犬走り
このようにたくさんの場所に使われていて、外構エクステリアにとって欠かせないものが生コンです
生コンクリートの配合
配合はセメント、砂、粗骨材に水を混ぜたもので、割合にもいろいろな種類があり使い道にあわせて強度などの違うコンクリートが使い分けされています
生コン配合 | 呼び強度 (Nニュートン) | スランプ値 (水分量) | 粗骨材の寸法 (砂利の大きさ) | セメントの種類 (普通N、早強Hなど) |
例1 | 21 | 15 | 20 | N |
例2 | 18 | 12 | 20 | N |
例3 | 24 | 15 | 25 | N |
もし、例2で注文する場合は、18-12-20Nと配合を業者に指定します
呼び強度
呼び強度とはコンクリートの強固(硬さ)を表していて、単位記号はN(ニュートン)
この数値は3刻みで、18から21、24、27、30と数値が大きくすればセメント量が増えて強度が上がり粘り気も強くなります
外構エクステリアでは18~27の強度で使い分けし、構造物はほぼ21~24を使用していて、この使い分けは、暑い時期と寒い時期の気温によって3~6Nの呼び強度を上げて温度補正しています
暑い時期は急な乾燥での収縮がありコンクリートがヒビ割れを起こす可能性があるのでそれを防ぐためです
寒い時期は硬化に時間がかかり、なおかつコンクリートが凍結の恐れもあるので強度を上げてそれらを防ぐためです(早強ポルトランドセメントにする場合もある)
スランプ値
スランプ値とはコンクリートが固まる前の軟らかさを表している数値です
この数値は8から10、12、15、18と数値が大きくなればなるほど軟らかくなります
スランプ値は数値を小さくすると硬めのため打設しにくく、作業がしにくいですし、大きくすると軟らかく打設しやすいですが作業の仕方によってセメントと骨材が分離しやすいです
外構エクステリアではスランプ値を15で使用することが多いと思います
粗骨材
粗骨材とはコンクリート中に入れる砂利の大きさです
この数値は20ならそのまま20mmで、25なら25mmということになります
地域や工場によって大きさもいろいろあると思いますが、外構エクステリアでは20mmのみが一般的に使用されている思います
私アリンコは20mmしか使いません
セメントの種類
このセメントの種類は記号で表しています
- N記号 普通ポルトランドセメント
- H記号 早強ポルトランドセメント
- BB記号 高炉セメント
上記以外にももっといろいろな種類がありますが、外構エクステリアではNの普通セメントを選べば問題ないです。(BBは土木で使用されています)
生コンクリートの手配
生コンクリートを予約、手配するにあたって必要なことがあります
事前に問い合わせをする
生コンクリートを使用したい場合は近くの建材店に問い合わせをして生コンを扱っているか聞いてみましょう
扱ってなければ別の建材店に問い合わせするか、もしくは生コンプラントに直接問い合わせみて、その際に契約が必要なのか、現金支払いできるのか、クレジット支払いなどを聞いてみましょう
手配前に決めておく内容
手配するにあたって予約する内容を決めておかなければなりません
下記のこと決めて予約すれば大丈夫です
- 自分の名前もしくは会社名
- 予定日と時間
- 現場住所と生コン車(ミキサー車)のサイズ
- 生コンの数量と配合(数量で出し切りか、待ち、どちらか)
- 打設方法
予定日と時間
予定日と時間が予約できないことがよくあります
予定日は予約できるが希望の時間が空いていないなどありますので、第2希望日も考えておいてもいいでしょう
生コン車のサイズ
これは現場に車が停められるスペースがあるか、細い道があるかの確認です
大型車、小型車、どちらでも可能か、場合によってサイズを指定すると料金が少し高くなることがあります
生コンの数量
数量は立米(㎥)で注文しますが、生コン業者によって最低数量が決まって、最低1立米~というのが多いと思います(最低0.5立米~の業者もあります)
立米の単位も0.5、0.75、1.0、1.25、1.5、1.75、と0.25立米単位で調整してくれるのがほとんどです
出し切り
数量を確定させて予約する方法です(金額が確定する)
待ち
数量の計算が難しい時にする方法です
これは打設時に残りの必要立米数がわかったら最後の1台を注文します
ただし業者の配送車予定によっては出来なかったり、1台折り返しになってしまうことがありますので、注意が必要です
打設方法
打設方法は一輪車、シュート、ポンプ車などがあります
これは何で打設するのかで生コン車が打設時間を知り、次の到着時間を調整するためなので、生コン業者に伝えましょう
またポンプ車が必要な場合、生コン業者に聞いてみるとポンプ車も手配してくれる業者もあります
まとめ
外構エクステリアの庭で使用する生コンは基礎や土間によく使われていて、季節の気温や場所によって配合を調整する
気をつけるのは暑中コンクリートと寒中コンクリート
生コンは事前に手配する内容を決めておくことが大事
生コンを使う場合で自分が施工できる範囲の量を手配して上手に使いましょう