皆さんお庭の工事で、外構エクステリア業者さんは直線とか高さはどうやって出しているの?
そう思ったことはありませんか?
自分でも直線や高さ、水平を出したいと思ったことがある方もいると思います
ここでは外構エクステリアや土木などでやっている直線と高さを出す施工の仕方や用語をできるだけ簡単に解説します
これを読めばDIYでもできるようになると思うよ
直線と高さは水糸で見る
直線と高さは(水平)を見たい、出したい、確認したいと思ったら水糸を使ってみましょう
水糸とは土木関係で使われている専用の糸のことで繊維の種類によって伸びにくい、伸びやすいがあり、糸の太さも細い水糸と太い水糸と2種類あります
細い水糸は結びやすく、たるみにくいが切れやすい、太い水糸は切れにくいが、糸の重みで垂れやすいなどの特徴があります
細い水糸は手でも切れたりするので場合によっては使いやすいと思います
アリンコは軽く伸びのいい細い水糸を使っているよ
この水糸の使うためにはいろいろ使用方法があるのですが、きちんとした使用方法で「遣り方」「丁張り」というものがあり、これができない場合の違う仕方もあります
遣り方と丁張りとは
遣り方と丁張りの違いは何か?
この2つを聞いた事がある人もいると思いますがこの違いは結論からいうとほぼ違いはありません
どちらもかけ方は同じで業界によって言い方が違うようです
この遣り方(丁張り)とは木杭、木板(貫板)、水糸を使って直線の通りと高さ、位置を正確に見るためのものです
必要な道具と材料
基本的に使用する道具と材料ですが、水糸を張る場所によっては他にも使用するものがあります
道具
- 建設用ペン(マジックでも可)
- ハンマーもしくはカケヤ
- 水糸
- 水平器
- コンベックス(スケール)
- 曲尺(直角を見る場合)
- 釘もしくは木工用ビス
- 木杭
- 木板(貫板)
- ノコギリ
用意できるならば必要な電動工具
レーザー墨出し器(レベル)
インパクト(木工用ビスを使う場合)
遣り方(丁張り)のかけ方
門型丁張りのかけ方を説明するよ
最初に木杭を木板(貫板)の届く幅でカケヤ、またはハンマーでなるべく垂直に打ち込みます
打ち込んだら基準を出したい高さの印を木杭に付けます
高さの出し方は正確に印を付けたいならばレーザー墨出し器(レベル)か水盛りでやりましょう
現状の高さからある程度の高さで出したいのならばコンベックス(スケール)で地盤下から測って印を付ければオーケーです
付けた印に木板(貫板)を合わせながら木工用ビス、または釘で取り付けましょう
取り付けの際に水平器で水平を確認してください
この木板を取り付ける個所は印の下端でも上端どちらでもいいですが、土木業界では木板の下端を付けた印に合わせて丁張りを行います
門型丁張りのメリット、デメリット
メリット
2本の木杭で打ち込んでいるので動きにくく安定した精度の高さが見れる
木板を長めに取り付けているので直線の位置を調整しやすい
デメリット
狭い場所では門型丁張りができない場合がある
形を作るまで手間がかかる
木杭など多く使うので材料費がかかる
門型丁張り以外のかけ方
門型丁張りがかけれない場合、違うかけ方もあります
トンボ丁張り
名前の通りトンボのような形をした丁張りで、最初に直線を出したい場所に木杭を打ち込みます
打ち込みした木杭に高さの印をつけ、短くした木板(貫板)を取り付けます
メリット
簡単な作りなのでやりやすい
狭い場所でも水糸が張ることができる
材料費が門型丁張りに比べてかからない
デメリット
木杭1本で打ち込んでいるので安定が悪い場合がある
打ち込み場所が悪いと直線の位置が出せない
その他のかけ方
もし木杭が打ち込めないような場所の場合、違う水糸のかけ方があります
- 木杭が打ち込みできない狭い場所の場合、差し筋(鉄筋)を差して木杭の代わりにすることが出来ます。その鉄筋に水糸をかけましょう
- 打ち込みたい場所がブロックがある場合、ブロックに水糸を張りたい個所に木板(貫板)をクランプで固定すれば水糸を張ることが出来ます
- ブロックなどがあり木板(貫板)も固定できない場所の場合、コンクリート釘というものがあり、これをコンクリートブロックに打つことで高さと直線位置が出すことができます(ただし、印をつけた個所に打つわけですが、そこの部分が小さな穴になったり欠けたりするデメリットがあります)
- 側溝がある場合は重いもの(ブロックやレンガなど)に水糸を巻き付けて張ることができます
水糸の張り方
水糸を張るためには水糸の端部に輪を作りましょう
丁張りの木板(貫板)に釘を刺しそれに輪を作った水糸を引っ掛け、反対側も同じように掛けて張ります
釘の代わりに使える「かるこ」というものもありますよ
この時、水糸が垂れ下がらないように引っ張りながら張ってください
10mくらい距離が長いと水糸が垂れてしまい、水平が出なくなってしまうので注意が必要です。雨などに濡れても水分の重みで垂れ下がりやすいです
距離が長い場合は中間にも丁張りをかけるといいでしょう
まとめ
これで外構エクステリア工事をする為の直線や高さを見れると思います
まずは必要な場所に丁張りをしっかり立てましょう
立てる場所は施工の邪魔にならない場所に立てる
丁張りを立てたら水糸を垂れ下がらないように引っ張りながら張り、釘に掛けましょう