外構ではコンクリートの工事が必須です。コンクリートを型枠に流し込み基礎を作ることを打設といいます
ここではコンクリートブロックを積むための基礎コンクリート打設の仕方をDIYでもわかるようにお話しします
打設は単純な作業のように思えますが、量によっては結構な肉体労働ですので気合が必要です
打設する前の下地方法(基礎や配筋)は他の記事を参考にしてください
打設の順序
- 生コンクリートを手配または自身で用意する
- 生コンクリートを練る
- 練った生コンクリートを配筋した枠内に入れる
- バイブレーターで振動をかける
- 土間鏝で均す
※生コンクリートを業者さんに手配する場合には、2工程の「生コンクリートを練る」が必要ありません
生コンクリートを手配または自身で用意
打設するには生コンクリートを準備しなくてはなりません。そのためには、業者さんに手配して打設現場まで来てもらうか、もしくは自身で生コンクリートとなる材料(砂、骨材、水)を購入し練って準備する方法があります。他には自身でダンプなどを所持しているのであれば生コンクリート業者さんに直接購入しにいくことも可能です(業者さんによっては直接購入不可もあるかもしれません)
生コンクリートではなく作業現場で練りたい場合は空練りコンクリートを購入することも可能です。そうすることで材料を買う手間が省けます
合わせて知りたい「生コンクリートとはどんなもの?配合や強度や養生期間について」はこちら
生コンクリートを練る
練る材料が用意できたら、トロ舟、クワ、水も用意し、練ります。一輪車や練り樽で練ることも可能で、ミキサーなどがあるとより一層、生コンクリートが練りやすいです。
この練る作業がけっこう疲れます。そのため2人以上で作業することがオススメです
合わせて知りたい「ブロック積みの基礎(ベース)について」はこちら
練った生コンクリートを配筋した枠内に入れる
練った生コンクリートをスコップやテミなどを使い丁寧に入れていきましょう。勢いよく生コンクリートを入れると、せっかく配筋した鉄筋の位置がずれたり、倒れそうになったりしますので注意してください。
合わせて知りたい「ブロックベースの配筋について」はこちら
バイブレーターで振動をかける
生コンクリートをを入れながら追いかけるように振動をあたえましょう
振動をかけることで生コンクリートを密にすることができ強度を上げることができます。バイブレーターが無い場合は、ハンマーなどで軽く枠を叩くことで振動をあたえることができます
土間鏝で均す
振動をかけた個所を鏝で水平に均していきましょう。水平を見るにはレベルレーザーを使用しながら均していくか、もしくは事前に基礎型枠を水平にしておき、それに沿って鏝で均していく必要があります
土間鏝で均しにくい個所は別の鏝を使って凸凹が無いように均しましょう
できるだけ水平にする
打設をした際には生コンクリートはなるべく、できるだけ水平にすることをオススメします。水平にすることでブロックが積みやすくなります。逆に水平を見ずに凸凹に均してしまうと、想像していた通りにブロックを積むことができません。ブロック積み以外でも同じことなので均しは注意しながら作業しましょう
水平にするには上記の「土間鏝で均す」でも述べている通り、レベルレーザーで高さを測りながら均すか、事前に基礎の型枠を水平に設置しておく必要があります。他には水糸を水平に張っておき、その水糸から高さを見ることもできます
注意点
水平にすることに夢中になりすぎて時間をかけてしまうと生コンクリートの硬化が始まってきますので均しにくくなります。時間のかけすぎには気をつけてください
生コンクリートの硬化
コンクリートが硬化したら型枠を取り外しましょう。すぐに完全硬化するわけではないので打設したその日は枠は取り外しせず最低3日後(季節や生コンクリート配合などによる)くらいに型枠を取り外してください
合わせて知りたい「生コンクリートとはどんなもの?配合や強度や養生期間について」はこちら
一人で打設は大変
冒頭でも話ましたが打設は思いのほか肉体労働で大変な作業なので、できることなら2人以上いる時に打設しましょう。(特にプロ以外の人ではとても疲れる作業だと思います)
だだし自身で材料を用意してDIYでやるという方は少しずつ作業を分けてできるので無理することせずにすみます。が、できることなら一回で打設した方がキレイにできます
分けて打設するとコールドジョイントができてしまいます
コールドジョイントとは何?
打設のコールドジョイントとは先に打設したコンクリートと後から打設したコンクリートとの間が一体化せず繋ぎ目が生じてしまうことです
まとめ
打設の作業の順序はシンプルですが、内容はとても大変な作業です。そのためなるべく1人ではせず、2人以上で打設すること。特に打設の量が多い場合はなおさら人数が必要です
人数がいても道具の準備をしっかりしておかないと意味がありません。「道具不足で打設ができない」とならないようにしてください。役割分担をすることでスムーズに作業ができると思います
スムーズに進むことができれば、水平を見ることも焦らずに落ち着いて均すことできます
均し終わったら一度、見落としがないか再確認してみましょう。
問題ないと確認できたら打設の完了です