家を建てるにしても外構工事するにしても隣地との境界線が必ずあります。
これを無視することはできませんので、工事する前や後の境界線に気をつけることがありますので参考にしてください
私アリンコは職人として職人目線での境界線の気をつけることをお話しします
工事前に境界線の確認
敷地外周の工事やこれからカーポート、ガレージなどの工事をすることになったり、樹木を植えるなどの場合には事前に確認が必要です。なるべく設計する前が好ましいです
トラブルで多いのが、隣地との境界線で、昔ながらの土地で曖昧なことや、新築で土地を買う時です。「もともとの構造物が越境している」や「曖昧にしていたら工事後、越境してしてしまった」や「劣化した塀が倒れてきそう」、このようなトラブルを避けるためにも最初の段階で対処しておきましょう
そのためには以下の必要事項があります
現況測量図の確認をする
この現況測量図とは現況の構造物や地物など見えるものを平面に反映させたものです。簡単にいうと土地を平面にみた寸法図面です
これを確認することで土地の大きさ、境界線がわかります
現場での境界を確認をする
設計前に境界プレート(境界杭)の位置を現場に行き確認しましょう。なぜなら測量図(平面図)のみではわからないことがあります
例えば
- 隣地との境界線の高低差がある
- 境界杭が土に埋まっていてわからなくなっている
- 境界プレート、もしくは杭が壊れていてわからなくなっている
- 既存のブロック塀などの構造物が境界線にある
- 見た目は越境していないがブロック基礎ベース(埋まっている部分)が実は越境していた
この上記のようなこともあるかと思いますので、必ず現場確認はするようにしましょう
建築物の設置
カーポートやガレージが建築物ということなので設置する民法上の規定があります
勝手に隣地境界ぎりぎり建築物を設置していいわけではなく、民法上、「隣地境界線から建築物までの距離は50cm以上離れていなければならない」ということになっています。なので必ず離して建てなければならないものではなく、隣人同士がそれ以下でもよいと合意があれば50cm以内でも大丈夫とのことです
工事後の境界線にも気をつけること
ヤバイ!後々に越境してしまったとなってしまうパターンも!
最初の段階で境界線を越境しないようにしても後から越境してしまったりすることもあります
越境
例えば成長しやすい樹木を境界際などに植えると大きくなった時に隣地まで成長してしまい隣人に迷惑をかけるなどがあります。このようなこともありますので、後々のことも考えておくことが必要です
境界杭が無い場合
「あれ?境界杭があるべき場所をみても無い!」なんてこともあります
境界杭が場合でも隣地の所有者や関係者と境界を確認すれば境界杭を設置することができます。境界杭が破損していたりしてる場合や境界杭が無いことは、境界を改めて確認することに良い機会であり、設置することにメリットがあります
境界杭や境界プレートを適切に設置するには、土地家屋調査士に依頼して確定測量を行うことで正しい境界点を確認することができます
境界のトラブル
境界トラブルが発生した場合は、弁護士に相談することをオススメします
境界標の種類
いろいろなタイプの境界があり、そのタイプの中にも矢印や十字など印がありますよ
設置してある標はコンクリート、プラスチック、金属などの素材のものがあり、タイプもプレート、杭などがあります
金属製の境界プレート
境界プレート
比較的小さく、標の印が十字や矢印や点などがあり杭で設置できないコンクリートなどの場所に設置してあります
コンクリートやプラスチック製の境界杭
境界杭
コンクリートやプラスチックで作られているもので、標の印が十字や矢印などがあり敷地境界の土の部分に打ち込まれて設置あることが多いです
まとめ
土地で工事をする場合には必ず境界の確認をすること。工事の前にも後にも隣地とのトラブルにならないように曖昧にはせずにしておくことが必要で、このことを確認しておけば問題はほぼ起こることはないです
この機会に土地のすべての境界点に球界杭や境界プレートなどが設置されているかを確認し、大切な財産である土地の保全に役立てください