ブロックを積むためには、積むための基礎を作らなければなりません
ここでは基礎(ベース)の作り方を説明するよ
基礎は要するにブロック積みをする為の土台(ブロックベース)です
このベースがないとブロック積みをするのは困難で、なおかつベースが無いとせっかく積んだブロックが倒れやすくもなり危険ですので必ず作りましょう
このブロックベースは生コンクリートと鉄筋で配筋して作りますが、ちょっとしたDIYならコンクリートでなくともモルタルとシンプルな鉄筋でも作ることが可能です
お試しでDIY用の基礎(ブロックベース)を作ってブロックを積む為の準備をしましょう
ブロック基礎の型
ブロックベースには基本3つの形状があります
- I型
- L型
- 逆T型
その名の通りの形状をしているベースで、境界などの場所に応じて使い分けします
ベースを作るのに必要な道具と材料
ここで紹介する道具は基本的に使用するものですが、場合によっては他にも使用するもの、使用しないものがあると思いますので施工する状況に応じてうまく使い分けしましょう。また用意する材料も事前に使用する数量を決めてから準備しましょう
道具
- スコップ
- つるはし
- ハンマー
- コンベックス(スケール)
- 水平器
- プラスティック鏝(土間鏝)や木鏝
- クワ
- トロ舟もしくは一輪車
- バケツ
- 鉄筋カッターベンダー付き、もしくはディスクグラインダー
- 結束ハッカー(ラジオペンチでも代用可)
- のこぎり
- インパクト(枠を鉄筋で固定なら無くても可)
- 水糸
材料
- 木枠(木板)
- 杭(水糸を張るためなので鉄筋でも代用可)
- D-10鉄筋
- 砂
- セメント
- 砂利
- 結束線(鉄筋を差すだけなら無くても可)
- 木工用ビス
ベースを施工の流れ
- ベースの下地となる部分の掘削
- ベースの下地となる砕石敷き
- ベースの幅を決める型枠(木枠)
- ブロックとブロックベースの強度を出す為の配筋(鉄筋)
- ベースの打設
DIYの場合はモルタルで打設し、打設後の柔らかいうちに鉄筋を差し込んでも作ることが可能です
鉄筋を差すだけの注意点
ベースに鉄筋を差すだけの施工は外周ブロックや門塀には使用しないでください
この鉄筋を差すだけの施工ではあまり強度がとれませんので、ブロック塀のように高く積むと倒壊の危険性があります
あくまでDIYで花壇などの仕切りに使用するやり方です
正しい施工でベースを作りたい場合は鉄筋でL筋を作って配筋し生コンクリートで打設するか、もしくは施工が難しい場合は業者にお願いするのが無難だと思います
ベースを作ってみよう
最初に予め決めておいた施工場所の高さを決めます
基礎の掘削
スコップ、つるはしを使って掘っていきますが、掘る幅はブロック1~2段程度なら25㎝~30㎝ほどで枠付けできるように幅に余裕をもって掘ります
ベースの厚みは10㎝~15㎝程度で土よりベースが埋まるくらい掘ります
砕石敷き
掘り終わったら、基礎の沈下を防ぐ為に砕石をなるべく均一に敷き詰めます
砕石の厚みは10㎝程度
転圧は転圧機、もしくはタンパーを使用して締固めをしてください
型枠
砕石を締固めしたら、ベースに必要な幅で枠付けをしますが、この枠は杭を枠の外側にハンマーで打ちつけ、インパクトとビスを使って倒れないように固定しますが、インパクトが無ければ鉄筋を差して固定しても大丈夫です
枠はできるだけ水平に固定すると打設の時に均しやすいです
枠と土の間に掘った土を埋め戻しておくと枠がコンクリート(モルタル)を入れたとき押し負けずにすみます
配筋
縦配筋のピッチは80㎝にし、ブロック1本にたいして鉄筋1本が絡むようにブロックとブロックの繋ぎ目に入るように配筋しましょう
強度が必要ならばピッチを40㎝にしてもいいです
鉄筋の高さは積むブロックの高さより6㎝程度低いくらいに配筋してください
配筋した後は鉄筋の先端が危険で、ケガの恐れもあるので気を付けて
ケガ防止のための鉄筋キャップというものがありますよ
打設
配筋が出来たら生コンクリートまたはモルタルを型枠に流し込みます
この流し込みで注意するポイントは高さです
入れ過ぎると積む時に予定だった高さより高くなってしまうので気を付けて水平に鏝で均す必要があります
もし1段ブロックを積む場合はブロックが19㎝なので、決めた高さから20㎝下がった高さで均す必要があり、これはブロックを積むためにモルタルが1㎝必要だからです
生コンクリート(モルタル)が硬化するまで季節や気温によって1日以上はかかるので、硬化してからブロックを積みましょう
まとめ
- ブロックを積むためには必ずベースが必要
- ベースを作るために道具と材料を必要な分だけ用意し、段取りをする
- 配筋まで段取りできたならば、生コンクリート(モルタル)を流し込み均す
これでブロックの基礎(ブロックベース)の完成です
硬化するのを待って次のブロック積みをやってみましょう