こんにちは。アリンコです
ここでは外構エクステリアでのタイルの基本的な張り方をわかりやすく説明します
皆さん施工するための参考になればいいと思っております
直張り、圧着張り
直張り
直張りとはコンクリートブロックやボード類など平な面に薄くモルタルを塗ってタイルを張り付けていく方法のことです
モルタル以外にタイル接着ボンドで張るパターンもあります
圧着張り
圧着張りとはコンクリートの上にバサモルタルで平行になるように高さ調整し、そのバサモルタルの上にモルタルで叩いて押さえながら張る方法です
圧着張りがオススメ
直張りだと下地コンクリートを施工する際に、精度よく施工しなければ、タイルが平行に張れません。圧着張りならバサモルタルで高さ調整ができるので直張りよりオススメです
タイル下地厚み
タイル下地は基礎砕石、コンクリート、バサモルタル、貼り付けモルタル、そしてタイルという順番で施工していきます
下地 | 厚み | 材料 |
基礎砕石 | 80~100mm | 締固めできる砕石 クラッシャーランなど |
ベースコンクリート | 80~100mm | 生コンクリート |
バサモルタル | 20~50mm | セメント、砂、水 |
貼り付けモルタル | 3~5mm | タイル用セメント 代用有り |
製品 | 製品による | タイル |
タイルの張る前の下地工法
タイルを張る前に下地の準備が必要です
基礎砕石
最初に砕石を敷いて締固めしてください
砕石は締固めができるクラッシャーランなどを使いましょう
砕石の上に下地コンクリートを打つ
砕石を敷いたらコンクリートを打ちましょう
この下地コンクリートは多少不陸があっても後でバサモルタルで高さ調整できるので大丈夫ですが、硬化後は汚れなどは除去しておきましょう
下地コンクリートができたら、その上に吸水調整剤(モルタル接着増強剤)を塗ってください。塗ることで次の工程のバサモルタルの接着がよくなります
合わせて知りたい床石張りの施工方法はこちら!!←チェック!!
石張りの下地もコンクリートを打ちますので似たような施工方法になります!ぜひこちらの「石張りの施工」も参考にしていただければ幸いです!!
下地バサモルタル
塗ったらバサモルタルを敷いて高さ調整しましょう。鏝や木板などで平らに均します
この工程が重要です
ここで平らに仕上げないとタイルを張るときに平らに張りにくくなるので丁寧に仕上げましょう
面積が広くなればなるほど難しくなります
バサモルタルを練る
練ったバサモルタルを下地コンクリートの上に置きます
鏝や木板で平らに均す
この均すバサモルタルをは3cm前後の厚みで施工しましょう
鏝で均しながら木板でバサモルタルの高いところを削るように引いていきます
低いところはバサモルタルを足し、再度、木板で引いて平らにしていきます
この繰り返しです
タイルの張りパターン(目地)を決めておく
目地とはタイルとタイルの隙間のことで、この目地には芋目地、馬目地などがあります
パターンを決めてバサモルタルの上に墨を打ちましょう
芋目地
縦横の目地が一直線に揃えている目地
馬目地
横は一直線に揃えて縦は半分ずらしている目地
貼り付けモルタル
下地ができたらタイルを張るためのモルタルを練ってください
タイル用セメントで張ることができますが、違う方法で代用できます
セメント、珪砂、のり(メトローズ)
これらで貼り付けモルタルが作れます
砂だと粒子が大きくて思い通りの高さができないので、珪砂の方を使用してください
ハンドミキサーですぐに練ることができ便利です
タイルの張り付け
貼り付けモルタルをバサモルタルの上に鏝で塗ります。この鏝はタイル用のクシ目鏝を使用して塗ります
クシ目をつけずに張ってしまうとタイルと下地の間(圧着部分)に隙間ができ、しっかりとした圧着がなりませんので注意してください
このクシ目がポイントで、モルタルにクシ目をつけることでタイルにまんべんなくモルタルが圧着します
モルタルのクシ目を付けた部分にタイルを置き、ゴムハンマーで軽めに叩き貼り付けていきます
あまり強く押しすぎると沈み過ぎがあるので注意しながら高さ調整します
ゴムハンマーの代わりにタイルパッチという電動工具があり、ビブラート工法があります
振動をかけながら圧着するのでとても便利です。このタイルパッチはバッテリー式(充電式)を使うことで、コードが邪魔にならず使いやすいです
貼り付けモルタルの注意点
貼り付けモルタルを全体に一気に塗ってしまうとタイルの張るスピードが追いつかず、モルタルが乾いてしまいタイルが張りにくくなります
自身の張れるスピードを考えて貼り付けモルタルを塗りましょう
目地の溝の掃除
タイルを張った後、貼り付けモルタルが目地からはみ出てくるので、取り除き掃除をしましょう
タイル目地
タイル目地はタイルが固まったら目地詰めをしましょう
タイルの目地材
タイル用の目地材で、「タイル化粧目地セメント」があります
水と練るため、電動のハンドミキサーで撹拌しましょう
練る硬さモルタルと同じくらいでいいと思います
目地詰め
混ぜ終わったら目地材をタイルの上に置き、ゴムベラを使い詰め込むように目地に入れていきましょう
注意点
貼り付けモルタル同様、乾きに気をつけてください。乾きすぎると拭き上げする際にとても大変です
拭き上げ
バケツとスポンジを用意し、拭き上げていきます
一回では綺麗に拭き取れないので1回目を大まかに拭き取ります(7~8割くらい拭く)
2回目から丁寧に拭いてください。徐々に綺麗になってきます
ポイント
- スポンジの面で拭くようにやさしく拭く
- 目地をよく見ながら拭く
- バケツの水は、まめに入れ変える(すぐ水が汚れるので)
最後に確認する
最後に拭き残しや、目地詰め忘れが無い確認して問題なければ完了です
まとめ
タイル張りには直張りと圧着張りがあり、どちらにせよ下地がしっかりしたもの(平ら)でなければタイルを張るは困難です。なのでできるかぎりバサモルタルの下地は平らにすること
そのバサモルタルの前には接着剤を使うこと
そして張り付けモルタルはタイルにまんべんなく圧着なるようにくし目鏝を使って張る
張る時もしっかりビブラートやハンマーで圧着調整する
実際やると大変だし難しい
いざ張るとしても実際に張ろうとすると張るまでの下地の工程が意外と大変でです。張ること事態やっってみると難しく、思ったよりできないと思うかもしれません
しかしDIYで自分の庭を作ろうと思ってる方などは作る楽しみがあって、もし失敗してもそれが味にもなって、それはそれで楽しいと思います
自分にしても業者さんにしても完成した後の達成感があるはずです
皆さんが少しずつでも楽しみながら作ることができたら最高だと思っております